冷凍庫のすすめ


え?クワガタ飼育に冷凍庫?なんて思う方も居るかもしれません。
しかし一度使ってしまうともう手放せないくらい便利ですこれ。

・そもそも何に使うの?
主な使用目的は雑虫処理です。
一度ダニやトビムシが湧いてしまったマットは通常なら乾燥させるか熱湯で殺すしかありませんが、冷凍庫があれば冷凍攻めにて処理することができます。中にはレンジでチンしてしまう猛者もいますが、そこまで高温にて処理してしまうと有益菌まで死滅してしまうため、そのまま使用しても産まない&育たないマットになってしまいます。
ところが冷凍処理したマットだと解凍さえしてしまえばすぐ使える上に有益な菌は生きているらしく、産卵用に使っても幼虫用に使っても冷凍前と同じパフォーマンスで使えます。
これにより、1回産卵に使ったがダニやコバエの発生により破棄せざるを得なくなったマットをリサイクル利用することができます。トビムシはともかく、ダニやコバエってどんなに気をつけてても発生してしまいますよね。我が家でも09年の夏にダニが大量発生してとんでもないことになりました。驚くべきは奴らの機動力の高さ。あんなに小さい身体をしているのにも関わらず、平気でケースからケースへと移動してのけます。1個のケースで発生してしまったら、1ヶ月後には同じ場所においてある全てのケースで繁殖してしまってました。マットを換えても換えても発生してしまうので、その根源を絶つために冷凍庫を導入しました。
冷凍したマットに換えた後はダニやコバエが侵入しないように気をつければかなり長いこと雑虫がいない状態で飼育できます。それでも1ヶ月2ヶ月使ってるうちにどこからとも無く発生してしまうんですけどね(笑)
劣化の進み具合を確かめながらリサイクルすれば産卵→産卵→幼虫飼育の3度くらいは使える場合が多いです。流石に幼虫飼育後のマットは使い道がなさそうですけどね。私は国産オオとパプキンしか飼育していないので、幼虫飼育マットは殆ど産卵後のリサイクルマットを使用しています。
また、ショップで購入したマットでも最初から線虫やダニ、コバエが混入してる場合があります。そういうときでも開封前に1回冷凍してから使えばほぼ雑虫なしのマットとして使えるわけです。一見何も混入してないように見えても混入してる場合が殆どなので、これを徹底して雑虫を持ち込まないようにすればかなり清潔にクワガタを飼育できますね。
それから夏場のマットの長期保存にも使えますね。うちの冷凍庫は小さいため、1回に20Lほどしか入りませんが、夏場はマットを放っておくと勝手に劣化してしまうため、水分量の多いマットは冷凍庫に入れて保存しています。

冷凍庫単体で買うと楽天の一番安い商品でも15000円くらいしますが、そう簡単に壊れるものでもないので、リサイクルを重ねているうちに元は取れるのではないでしょうか。元は取れずとも、雑虫のいないマットをいい気分で使えるだけでもうけものだと私は思いますけどね(笑)
ただ冷凍庫単体でも結構大きい(うちのは50×50×50くらいあります)ので、家族の目が厳しく細々とやってる方には導入が難しいかもしれません・・・。


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