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タコ飼い(多頭飼育)について



パプキンの多頭飼育について個人的な雑感を書いてみます。

・タコ飼いって?

タコ飼いとは同じ容器に複数頭の幼虫を入れて羽化まで持っていくという、飼育法の一つです。
外産オオヒラタやツヤクワガタ系など、大型で気性の荒い種類には向いてませんが、国産カブトやパプキンなど小型でおとなしい種類には向いているといわれています。
特にパプキンなどは大きさにはほとんど価値が無いため、この飼育方法を用いるブリーダーの方も多いと思います。


ミニケースでタコ飼いしてる例。左下の白いのも蛹室です。


・メリットは?
ずばり「楽チン」これに尽きるでしょう。
幼虫がタコ採れしてしまったときなど、1個1個プリンカップにマットをつめてラベルをつけるーって作業はなかなか面倒なもんです。
大きな容器にマットを詰めて幼虫置いて放置したらどれだけ労力をカットできるかって話ですよね。
スペースとマットが節約できるーってのは実は嘘です。それは後で述べます。

・デメリットは?
恐らくパプキンや国産カブトなどは共食いはしてないでしょう。
でもやっぱり個別飼育するより死亡率は高くなります。きちんとしたデータをとってないので体感でしかありませんが、最初から最後までタコ飼いすると羽化するまでには結構減ってます。6割羽化できればいいかなって感じですかね。
タコ飼いのケースからは♂が多く羽化してくるような気がするので、小さい♀はなんらかの迫害を受けているのかもしれませんね。
クワガタの幼虫はお互いの音を聞き取って鉢合わせしないようにしてるらしいですが、タコ飼いケースをチェックすると蛹室が潰されて死んでいる個体とかを見るので、うっかり他人の蛹室に突入してしまう個体もいるようです。
あとパプキンは♂と♀の羽化時期が若干ずれるので、羽化個体を取り出しにくいという点もあります。
大体♀が羽化する頃♂は蛹室を作り始めたりするので、♀の蛹室の上に♂が蛹室を作ってしまった場合ちょっと面倒くさいことになりますね。
他には大きなサイズの個体が羽化しないというのもありますね、まぁこれはパプキンにはあまり関係のない話かもしれませんが。

・結局どうなの?
確かにタコ飼いすれば楽なんですが、個別飼育できる余裕のある人は個別で飼育したほうがいいと思います。
私もどうしても時間やプリンカップが足りない時以外はちゃんと個別飼育するように心がけてます。
タコ飼いが悪いとは言いませんが、やはり羽化率で見ると個別飼育の方が勝っているので、できるだけ羽化率の高い方法で飼育してあげたいですよね。
ただし国産カブトや小型ブンブンは例外で、多頭飼育しても減らないし羽化率も高いです。

・正しいタコ飼い知識を。

先ほど書きましたが、スペースとマットを節約できるというのは間違った認識です。
安全圏で羽化させようとしたらスペースもマットもむしろ個別飼育より多く必要となります。
パプキンの場合、♂でも♀でも200ccのプリンカップの餌交換無しで羽化まで持っていくことができますが、タコ飼いでこれを適用した場合、ひどいことになります。
市販のミニケース規格の容量が1.4L、小ケース規格が3,5L、中ケース規格が7.5L入るらしいですが、飼育の量に当てはめると、ミニケースで7頭、小ケースで17頭、中ケースで37頭・・・想像しただけでとんでもないことになりました(笑)
実際はミニケースで4頭、小ケースで8頭、中ケースで15頭くらいが適正量じゃないでしょうかね。これ以上入れると減ったり蛹化不全羽化不全が多くなったりします。
スペースの面で見ても、ミニケースなら200cc6個、小ケースなら200cc10個、中ケースなら200cc20個程度置けると思います。
なんでこんなに差が出るの?というと、まずタコ飼いした場合マットの上部3割は殆ど意味ないこと、幼虫同士の距離を保つために使われない部分があることが挙げられますね。200ccに1頭入っている場合、200ccのマット全てが餌となりますが、1400ccの入れ物に4頭入った場合は上の3割→約450ccのマットが無駄になることになります。さらに残った950ccのうち牽制しあって無駄になる分が150ccあるとすると、可食部が800ccとなって適正量が4頭になるって話ですね。
まぁこれは4頭って数字を出した後に辻褄合うように数字だしただけなんで正確な数値はわかりませんが・・・(笑)
とにかくタコ飼いするにしても「大きくならないけどスペースもマットも手間も節約できてウマー!」なんて間違った考えは持たないで、しっかり幼虫たちにスペースを与えましょうってことですね。

・ついでに成虫のタコ飼いについて
♂は何頭一緒に飼おうが、餌が行き渡ってる限り大丈夫です。
あのお飾りのような顎じゃ相手を傷つけることはできません。
が、♀は絶対一緒に飼育しないでください。
パプキンをブリードしたことある人なら1回は体験してることかもしれませんが、パプキンの♀を2頭以上一緒に入れるとガチ喧嘩を始めて、相手の符節をボキポキ切り落とします。
なんなんですかね、女の嫉妬って奴ででしょうか。あんなに雅やかな外見しておいて戦うときは戦います。
せっかく綺麗な色のパプキンがでても、喧嘩なんかで傷物になってほしくはないですよね。
♂は多頭、♀は1頭、これが基本です。



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